「三連休といったら何をして過ごす?」
「旅打ち。」
ナイナイナイナイ・・・。
長寿番組だった「クイズ100人に聞きました」で関口宏氏に尋ねられて「旅打ち」と答えてしまってはハワイ旅行はとてもおぼつかないでしょう。他のメンバーの奮闘で何人かハワイ旅行に行けるようになっても、旅打ちと答えた人は小旗振り役決定です。
三連休の過ごし方としてマニアックな選択肢ですが東京から京都競馬場と阪神競馬場へ旅打ちに出た模様を半日から1日遅れでご紹介いたします。
京都駅なう。
前回は越後湯沢なうでしたが今回はいきなり京都駅です。既にこの時点でイレコミ気味。やっぱ遠征馬はキツイのかなあ。
近鉄京都駅です。
今は近鉄と阪神が乗り入れしているので京都駅の路線図に阪神電車の路線が表示されています。
今回の旅打ちでははじめに京都競馬場、次に阪神競馬場の順で打って行きますから、阪神電車ではなく京阪電車を利用します。丹波橋で乗り換えですね。
丹波橋駅でせんとくん発見。
丹波橋で近鉄から京阪へ乗り換えます。
車内におけいはんやんがいるやんけー!
中之島けい子はん。気が付けばおけいはんも五代目ですか。森小路けい子までしか知りませんわ。
淀駅に到着です。知らぬ間に屋根が。時の流れを感じます。
京都競馬場の正門前は東京競馬場の正門へ通じている高架歩道橋と似たつくりです。こちらも紙幣が券売機に吸い込まれる姿みたいです。
京都競馬場のスタンド。
阪神競馬場のようなスタイリッシュさはありませんが、代わりに幾多の名馬とドラマを生みだした天皇賞・春と菊花賞の舞台である重厚さ、歴史の重みが伝わってくる素晴らしい建物です。
スタンドは東京競馬場の派手さはありませんが、ここでナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルの三冠達成の瞬間を見たファンが大歓声を上げていたのだと想像すると、何とも言えぬ深みを感じます。
1レース発走前の京都競馬場。長閑です。
マヤノトップガン、サクラローレル、マーベラスサンデーによる第三次頂上決戦の時(1997年天皇賞・春 勝ち馬はマヤノトップガン)の発走前は場内全体が人で埋まり、京都競馬場全体がバクバクと脈打っていた異様な雰囲気に包まれていました。
競馬は生き物と表現される事がよくありますが、競馬を構成する要素の競馬場もまた生き物であるように思います。その日そのレースごとに表情が変わります。この日はのんびりした、オフの京都競馬場といった雰囲気でした。
伝統の丸パドック。
ミホノブルボンやあのライスシャワーが周回していたパドックです。
あの少し殺気立っていた菊花賞のパドックとは対照的にこの日は長閑なパドックでした。中央地方問わず、ゆるーい雰囲気のパドックにはいつも癒されます。
さてここからは競馬場内のお話になります。
といってもいきなり給茶コーナーから。競馬感が薄くてすみません。
この日は京都競馬場の給茶サービスがどうなっているか京都競馬場へ着くなり真っ先に確かめてきました。
昔の給茶コーナーには、ここで痰を吐かないでくださいという随分と民度の低い注意書きがあり衝撃を受けた事がありました。
あの当時(平成初期。20世紀末。)に比べて文明も進化したので痰を吐くような人はいないはず、と思ったら21世紀はうがいに!
今は至る所にコンビニがあり手軽にカップ麺を買える時代。そんな便利社会だからこその注意書きです。
3枚目のオリジナル貼り紙。
やはり東西文化の差異は10年そこいらでは変化しませんね~。
東京競馬場には京都や阪神競馬場では考えられないようなビックリ文化が存在していますし、競馬場には突っ込みポイントがあって馬券の当たりハズレ以外の注目点がありますね。
大教室のような観戦室。京都は大学の多い都市ですから、そういう造りを得意とする業者が建てられたのかもしれません。講義ができそうですが、セリ市もできそうな気も。
京都競馬場の定食屋さん。府中や南関ではあまり見かけない定食を振る舞うお店が京都競馬場では結構見られます。
この日は舞鶴デーとして舞鶴物産展の他に馬券購入者にカニ汁を無料で振る舞うサービスが行われました。
カニ汁の無料サービスを受ける権利を取得するのに必要な要件は結構厳しくて、
①発走前の勝ち馬投票券2,000円分の提示
②先着500食
を満たさなければなりません。
ですがご覧の通り高いハードルを悠々と越えてきた猛者たちが行列をなしています。日本海のカニを食べ逃してはならないということでしょう。さすがの嗅覚です。
まさかのカニ一杯丸ごと入り。これは嬉しい誤算です。
午前中から2,000円も馬券を投じた甲斐があった味でした。馬券もきっちり的中。
カニ汁をすすり体も温まったところでロードカナロアの引退式。
葵→京洛→京阪盃→シルクロードの淀シリーズで4連勝してロードカナロアは強豪の仲間入りをしました。飛躍の場となった京都競馬場でファンの前で最後の勇姿を見せていました。
京都競馬場は歴史の重みをひしひし感じる良い競馬場です。またいつかメンバーの揃った天皇賞の時に訪れたいと思います。